日記

成道会

投稿日2024/11/29

本日、中学・高等部は、成道会をお祝いしました。

成道会は、お釈迦様が悟りを開いたことをお祝いする行事です。

その中で読まれた、生徒の言葉が素晴らしかったため、一部抜粋してご紹介します。

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私たちは意志を持ち、感情を持つことができます。そして、その自分の考えを相手に理解してもらうよう努力することもできます。
しかしそれは、相手に自分の考えを見せることで相手の視界を広くする表の面、自分の意見を押し付けすぎて相手の意見を封じてしまう裏の面を持ちます。
後者について私は深く考えてみました。
もちろん、自分の意見を持ち、発言することは良いことです。
今、現在もそういった能力が求められているのも事実です。
しかし、それが求められているからこそ、個人は個人それぞれであることを忘れてはいけない、と私は思います。
私たちは生きている以上、他人と交流することになります。
そこでは少なくとも一つや二つの対立が起こるでしょう。
自分の意見の押し付け合いが始まります。
この意見の押し付け合いは相手の意見の尊重ではなく、ただの自己主張に過ぎません。
言いたいことだけを言っただけのスピーチにしかなりません。
だから、相手がどうしてそんなことを言ってくるのかを考えなくてはなりません。
自分の意見も大切にしたい思いを心のそばに置くこと、相手の考えを理解しようと思考を変えることが相手への尊重になる、と私は思います。
私は今年の秋に十八歳となり、成人を迎えました。
四年後には大学を卒業し、社会人になる予定です。
それまでに、相手の意見を取り入れられる人、そして、自分の意見を片隅に置き、相手を尊重する心の広さを培っていける人になりたいと思います。